暖地エリアの冬
私の住まいは暖地エリアです。そんな地域でも、今期の冬は例年に比べよく雪が降ったように感じました。特に、年末はたくさん積もりましたし、2月もちらほらと雪の日がありました。
そして、この時期の植物達もまた多様な姿を見せてくれました。寒さや雪に強いもの、弱いもの、きれいな花や葉の色を見せてくれるもの、枯れてしまうもの。冬の庭に立つと、そこには他の季節とは全く異なる景色がありました。面白味もあり、学ぶこともあり、植物達の色々な姿を見ることができました。
雪が積もったアンの庭
庭の写真まとめ
年末の積雪の様子。
この地方では珍しく強く雪が降りました。

2021.12月末 庭1
まだ小さなユーカリポポラス。ちょっと心配。

2021.12月末 庭2(ユーカリポポラス)
ハーブ棚も埋もれています。

2021.12月末 庭3(ハーブ棚)
寄せ植えに使用していたハンギング達は、まるでアイスクリームのようにこんもり積もっています。

2021.12月末 ハンギング1

2021.12月末 ハンギング2
雪の下にはビオラやアリッサム、デージー、ノースポールなどが植えてあります。
どうなってしまうのか不安でしたが、雪解け後も元気いっぱいでした。
冬の花はさすが強いですね!
こちらの写真はハーブ棚のオレガノです。

2022.2月 オレガノ

2022.2月 ガーデンライト
ガーデングッズのライトです。
アプローチのあちこちに置いてある不思議の国のアリスのトランプさん。
雪を食べているみたいで可愛らしいです。
枯れてしまった植物
寒さに弱い植物たちの対策は秋頃から行いました(「冬越しの準備」の記事ご参照)。
その甲斐もあり、無事に冬を乗り越えられそうな植物たちもいますが、その一方で枯れてしまったものもありました。
クフェア
クフェアです。四季咲きのピンク色の小さな花をたくさん咲かせる低木です。

2021.11月 クフェア
害虫にも強い植物です。秋の時はまだこんなにきれいですが…。
年明け頃にはすっかり枯れてしまいました。

2022.1月 クフェア
地植えで育てていたのがやはりダメだったようです。
カバーをかけて、寒さと霜の対策をしていたつもりですが行き届かなく…。
残念です。春先に枯れた部分をカットしてみて、どうにか蘇ってほしいなと思っています。
ポリゴナム(ヒメツルソバ)
次に、ポリゴナム(ヒメツルソバ)です。

2021.11月 ポリゴナム
丸い薄いピンク色の花をつける害虫にも強い植物です。
この時はまだ若い苗で、これからの成長を楽しみにしていました。

2022.1月 ポリゴナム
そんなポリゴナムも残念ながら枯れてしまいました。
寒さに特別弱いというわけではないようですが、やはり霜には適いません。
霜の恐ろしさを目の当たりにしました。こちらも春に新芽が吹いてくれることを祈ります。
【追記】
ポリゴナムのその後はこちら↓↓

花を咲かせてくれた地植えの植物
その一方で、寒い冬の間中ずっと可愛い花をつけてくれた植物もあります。
代表的なものを紹介しますと、エリカホワイトデライト、アワユキエリカ、オキザリスです。
みんな地植え組です。
エリカホワイトデライト、アワユキエリカ
エリカは、寒さにそこまで強いわけではないとのこと。
その為、地植えは本来不向きであるようです。

2022.2月 エリカホワイトデライト
霜よけ対策の不織布に毎晩包まれながら、頑張ってくれていました。

2022.2月 アワユキエリカ
日中はカバーを外し、陽に当てていました。
ピンク色が日増しに強くなっていくので、毎日エリカを見ては癒されました。
オキザリス
オキザリスは、日光に十分当たると花を咲かせます。
ただ、中々デリケートなのか、蕾が一斉に満開になった日は一度だけでした。

2021.12月 オキザリス
可愛い!元気が出ますね。
でも、オキザリスは、蕾そして咲かけの姿もまた愛らしいのです。

オキザリス
ダイアンサススーティブラック
アンの庭では、数種類のナデシコが地植えで育っています。
そして、そのほとんどは寒さによりつぼんでしまいました。
そんな中、ダイアンサススーティブラックだけは健気に花を咲かせてくれていました。

2022.2月 ダイアンサススーティブラック
本来の花期は5月~7月で、手鞠のように丸く花をつけてくれる品種です。
写真は少ししか咲いていませんが、日当たりが良いのか美しいチョコレート色の花を毎日見せてくれていました。
きれいな葉色を保ってくれた植物
冬の庭に花が咲いていると、それは本当に華やかです。
同じように、花はつかなくとも美しい葉色を保ち、庭に彩りを与えてくれる植物もいます。
もみじ葉ゼラニウム
まずは、もみじ葉ゼラニウムです。
半耐寒性ですが、霜に当たると枯れてしまう植物です。
アンの庭では小さ目の素焼き鉢で管理していたので、夜間は軒下や室内に移し、朝になったら庭に出していました。

2022.1月 もみじ葉ゼラニウム
冬の間は、寒さで少し縮こまっているように見えました。
それでもこの鮮やかな紅葉色は素晴らしいです。
日光に当たると、より明るいオレンジの葉色を見せてくれていました。
イレックスサニーフォスター
次に、イレックスサニーフォスターです。西洋ヒイラギとも呼ばれます。
寒さに強く、剛健な木です。
アンの庭では植木鉢で育てています。

2022.2月 イレックスサニーフォスター
黄色と緑色のツートンカラーです。
艶があり、輝きを放っています。葉も硬く、頼もしい姿をしています。
エレモフィラニベア
こちらは、地植えのエレモフィラニベアです。
虫のつきにくい植物や冬越しの準備の記事でも度々紹介している大好きな植物です。
寒さ・霜に弱く、繊細な植物です。
冬の期間は、霜よけカバーを常につけていました。
枯れていないか、毎日気にしていました。

2022.2月 エレモフィラニベア
本当に優しい色のシルバーリーフです。
冬の季節にもマッチする優しい雪のような色合いです。何とか冬を越せそうで嬉しいです。
ハーブ棚
最後に、ハーブ棚から一部紹介です。
こちらは、食用にできるオレガノ。

2022.2月 オレガノ
こちらは、観賞用の花オレガノ。

2022.2月 花オレガノ(ブリストルクロス)
他にも、別種のオレガノやタイムがあります。
みんなそれぞれ異なる葉色を保ちきれいです。
傷んで黒ずんだ葉はこまめに取り除くようにしていました。
冬の寒さに堪える植物達
華やかな色を見せてくれる植物も美しいですが、冬を耐え凌ぐその他の庭の植物達の姿も美しいです。

ナデシコ
この渋い感じは、この季節にしか見せない顔です。

リシマキア
枯れた姿も、緑が隠れている姿も、私は好きです。

クロバナロウバイ
少しずつ春が近づいてくるのを感じます。またその新しい変化を見るのが待ち遠しいです。
【害虫のつきにくい植物の育て方・成長記録まとめ記事】

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